写真撮影:たかはしよしこ
1979年2月28日 埼玉県比企郡滑川町生まれ。さいたま市在住。愛称は「だっこ」
レアディジーズディ(世界希少・難治性疾患の日)に
ウエルドニッヒ・ホフマン症(脊髄性進行性筋委縮症:SMA1型)の当事者として生まれる。
同疾患は、10万人に1人の発症率とされ、生まれた時は、病院の先生方から「あしたまで生きられない」と言われるも 病院の先生、看護婦さん、家族の必死の看護により、存命。
子供時代は、緑豊かな故郷で、両親のもとに生活する。
故郷に居た頃の家族は、両親、弟、祖父母、犬、ハムスター、じゅうしまつ、リス、金魚、カメなど。
10代半ばから「介助がすべて親がかりでは、親が倒れたら共倒れになる」という強い危機感に突き当たり、 22歳で、介助制度(現在の、重度訪問介護)の支えの元で、さいたま市にひとり暮らしを開始。
同時に、音楽仲間をインターネットで探し、幼い頃からの夢だったシンガー・ソングライターとしての活動を始める。
生活は、着替え、トイレ、風呂、食事作り、外出の付き添い(電車の乗り降り)など、全介助。
24時間の介助サポートが必要。
介助者やミュージシャン、地域の方々など、たくさんの仲間と、生きる。
「生活保護を受けながら、在宅での執筆や、講演・コンサート等で、仕事もする」
という、柔軟な働きかたや、介助者との生活を始めてからあった虐待の経験と再起。
困難に屈しない生き方を、ブログや著書に赤裸々に綴り、
特に貧困当事者の方や、世代を越えて、
「生きずらや貧困を、これまでは、人に隠して生きてきた」
という全国各地の当事者から共感が集まる。
「どんな人も、生きているうちに、幸せになること」
「自分の心を解放し、生きたいように生きること」
の体現者として、歌と言葉で発信を続ける。
2003年より2018年までさいたま市ふれあい福祉基金チャリティーコンサート
「彩の国ゆめコンサート」の発起人として企画・出演を務めた他、
近年は、障害当事者の方々を含む、絵画、写真、創作舞踊の舞い手らとの
コラボレーションを通じて
古民家、森、カフェ、レストラン、コンサートホール等、全国各地でのライブや
コンサートを企画制作。
音楽活動を通じて、
障害の有無、世代を問わない、多様な方々の出会いの場づくり。
「このコンサートがあるから、外出してみようかな」
「介助が必要でも、介助さんと一緒に、このライブに行きたい!!」
など、誰かにとっての「外出のきっかけ」となるライブやコンサートの企画制作に力を注ぐ。
著書
「バリアフリーのその先へ!-車いすの3.11-」(岩波書店)
「車いすの歌姫ー一度の命を抱きしめてー」(KKベストセラーズ)
「いつかの未来は夏の中」(七賢出版)
「命いっぱいに、恋 -車いすのラブソング-」(水曜社)
写真詩集「LIVEー生きるほうへー」(ダッコプロジェクト刊 クラウドファンディングにより自主製作
写真 三好祐司)
共著
詩写真集「零」(詩/朝霧 裕 写真/三好祐司 音楽/奥野裕介 水曜社・honto)
「身体をめぐるレッスン シリーズ第4編 交錯する身体」(岩波書店)
CD
「ファンシーグルーブ/名前で呼んで」(D-Dash Records)
「ドレミ」「ファイン」「空の音」(自主制作)
「Seed-まほうをさづけようー」(彩の国ゆめコンサート最終回記念品として制作)
受賞など
第8回塙保己一賞奨励賞(2014年)
第21回 日本青年会議所主催 青年版国民栄誉賞「人間力大賞・NHK賞」受賞(2007年)
第10回全国障害者ありのまま記録大賞詩部門・大賞受賞
平成19年度全国家庭科教科書採用「命いっぱいに、恋ー車いすのラブソングー」(水曜社)